首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

父譲りのニッコール

父から譲られた3本のレンズ。今日は久しぶりに手に取ってみた。

マニュアルレンズはなかなか難しく、ずっと本棚に置いたままになっていた。時間だけは十分に使える今、あらためて取り出して何枚か撮ってみた。

僕の一眼レフはニコン。東京にいる頃に購入した。ニコンかキャノンかの選択、僕には迷いはなかった。もちろんニコン。カメラはニコン。理由は、父親がF2使いだったから。

Fマウントのレンズであれば、たとえ何十年前のレンズであっても最新のボディに装着できる。もちろん撮影も可能だ。子が父のレンズを、孫が祖父のレンズを譲り受けて使う。ニコンにはこんなロマンがある。

実家でパシャパシャ撮っていると、父は「ほお、ニコンか。」といった。「お父さんのレンズも付けれるで。」と僕。その時は「まあそのうちな。」とだけ。

そして沖縄に移住した5年前、父から「祝い代わりに」といって送られてきた小包。開けてみると3本のレンズと1枚の便箋が。

私の30代の頃の思い出がいっぱい各々のレンズに入ったものです。

大切に使ってやって下さい。

今日は中望遠で撮ってみた。NIKKOR-P・C AUTO 105mm F2.5 [1973]。柔らかいポートレート向きの画だ。当時の価格は33,000円だったらしい。高いね。

父は何を撮りたいと思い、このレンズを買ったのだろう。近況のメールに添付して写真を送っておいた。