首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

『イン・ザ・ヒーロー』

以前から公言しているとおり、僕は唐沢寿明が好きだ。

もう好きで好きで。mixiの「財前五郎になりたい」コミュに今でも入り浸っているのはその筋では有名な話。

その「上げ底」抜きで、この映画はよかった。本当によかった。いったいどういう人が、こんな素晴らしい脚本を書くのかね。

この映画だけは、とりあえず騙されたと思って観てもらいたい。もう5分を待たずに笑いをこらえられなくなるはずだ。15分経過して、そこで完全に唐沢寿明に感情移入していなければおかしい。

もし15分で感情移入できなければ、何かに毒されていると思ったほうが良い。性善説に与することができない人は、本当に気の毒だ。早くこっちの世界に来ればいいのに。苦しいけれど、楽ですよ。

40代、50代の悩める中間管理職からは異論反論があるはずだ。「いつまでも夢を追っていられない」と。「こんな部下、こんな若者はいない」と。「あまりに非現実的」だと。

確かに。だから映画は楽しいんですよ。

だから元気が出るんですよ。