師匠
大学の指導教官が亡くなった。
ゼミのOB会メーリングリストから知らせが届いた。
お通夜は明日、告別式は明後日だという。
最後にお会いしてからもう何年も経っている。
無沙汰の限りを尽くしたが、式場に向かうことに迷いはなかった。
会場には早く着くようにした。
小さな奥様は気丈に振る舞われていた。
ほっとした。
「痩せこけてしまったけれど、会ってやってくれる?」
やせこける?その言葉の意味が正直よく分からなかった。
先生のお顔は変わり果てていた。
しかし間違いなく先生だった。
親は選べないが、先生は選ぶことができる。
この方こそが僕の先生だったのだ。
そう確信した。
長年のご指導、有難うございました。
安らかにお眠りください。
首里城燃ゆ
首里城が燃えている。
今、焼け落ちる姿を温かい布団の中で眺めている。
遠い昔、毎晩ベランダからこの風景を眺めた。
この角度からの首里城が気に入り、高い家賃に目を瞑って部屋を決めた。
僕にとって数少ない確かな癒しだった。
あの頃なら炎上に衝撃を受けたかもしれない。
それにしても、勝手に火が出るような場所じゃないわな。
深夜まで首里城祭りの準備をしていたのだとか。
おそらくはその時の火の不始末。人災でしょ。
この建築物が沖縄人のアイデンティティ?
それはかなり大袈裟だな。
学校の遠足で一度は行くだろうけれど、おそらく二度目の入場料を支払う沖縄人はいない。
けど近い将来、また立派に再建されるのだろうな。
もちろん全額クニのカネで。
募金をする県民はほとんどいないと思うよ。
もちろん県や市は出さないと思うよ。
銀行?出す訳ない。
沖縄銀行の保久盛長哲、パワハラで辞任
沖縄の地方紙、琉球新報の記事より。
沖縄銀行(山城正保頭取)は3日、専務(59)が30日付で辞任したと発表した。複数の行員に対するパワーハラスメントが確認されたためで、専務は事実関係をおおむね認めているという。
(中略)
数十分間にわたり行員の人格を否定するような発言を交えて叱るなどの行為があったという
(中略)
山城頭取は「社会的に影響のある事象を発生させたことを深く反省し、多大な迷惑と心配を掛け心よりおわびする。監督責任については今後関係者等の処分のみならず、内部管理体制の再構築に全力で取り組むことで経営責任を果たす」とコメントした。
11月30日付で辞任した59歳の専務って誰だ?
あ、沖縄銀行からプレスリリースが出されている。ほくもり ちょうてつ? あ、保久盛長哲!
2018年12月3日各 位会社名 株式会社沖縄銀行
代表者名 取締役頭取 山城 正保
株式会社沖縄銀行(頭取 山城 正保)は、下記の通り取締役の辞任の申し出を受理しましたので、お知らせいたします。
記
1.辞任する取締役
専務取締役 保久盛 長哲
2.辞任年月日
2018 年 11 月 30 日
3.辞任の理由
専務取締役の保久盛長哲より、2018 年 11 月 30 日をもって取締役を辞任したい旨の申し出があり、これを受理いたしました。
4.その他
当該取締役辞任後においても、法令及び定款に定める取締役の員数を満たしております。沖縄タイムスの記事はこちら。
沖縄銀行(山城正保頭取)は3日、専務(59)の男性が、行員へのパワーハラスメントを認め、11月30日に辞任したと発表した。専務は、職場内で人格を否定するような発言で叱責(しっせき)することがたびたびあったという。会長を務めるおきぎん証券も辞任した。
(中略)
このパワーハラスメント男、取締役を自ら辞任したとか。
世が世なら、切腹さえも許されんで。
役員報酬の返還もなし、ストックオプションも全て懐へ入れ、手を振って正面入口からサヨナラかい。下手すると、その後役員連中と泡盛でも飲んでるやもしれん。懲戒処分なしならば、それは世間の常識とは乖離している。
どこまでズルズルなんだ。この銀行は。ストックオプションの権利喪失はもちろんのこと、最低でもパワハラ認定された期間の役員報酬は全額返還させんと。
きっちりと処分せんとアカンで、ほんま。
この男だけは、この男だけは、絶対に許されてはならん。