首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

首里城燃ゆ

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首里城が燃えている。
今、焼け落ちる姿を温かい布団の中で眺めている。

遠い昔、毎晩ベランダからこの風景を眺めた。
この角度からの首里城が気に入り、高い家賃に目を瞑って部屋を決めた。
僕にとって数少ない確かな癒しだった。
あの頃なら炎上に衝撃を受けたかもしれない。

それにしても、勝手に火が出るような場所じゃないわな。
深夜まで首里城祭りの準備をしていたのだとか。
おそらくはその時の火の不始末。人災でしょ。

この建築物が沖縄人のアイデンティティ
それはかなり大袈裟だな。
学校の遠足で一度は行くだろうけれど、おそらく二度目の入場料を支払う沖縄人はいない。

けど近い将来、また立派に再建されるのだろうな。
もちろん全額クニのカネで。
募金をする県民はほとんどいないと思うよ。
もちろん県や市は出さないと思うよ。
銀行?出す訳ない。