『るろうに剣心~京都大火編』
『るろうに剣心~京都大火編』を観る。
監督はNHK大河ドラマ「龍馬伝」を演出した大友啓史。あの画面作りには衝撃を受けた。どんな映画をみせてくれるのだろう。期待を高めておもろまちへ。
やはりこの人の画は好きだ。天才じゃないか、そう思う。夜の青い画面、揺らぐようなカメラワーク。一気に大友ワールドに引き込まれた。大火が起こる前、花火が上がるところの画角には思わず唸った。真空状態の間が美しすぎる。
龍馬伝の枢要なキャストが出ているのがうれしい。吉田東洋先生はますます円熟味が増されて。高杉晋作は一段とかっこよくなられて。
ストーリーにはちょっと入りこめない感じ。評価の高いコミックらしいし、予備知識がない僕が口を挟む余地はない。武井咲が演じた女性の位置づけがよくわからない。いらないんじゃないか。やるにしても、師範代なら貫地谷しほりにぜひ。
画面は美しかった。演出もカネを惜しみなく費やして。しかし、総合点では「龍馬伝」に軍配を上げたい。