首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

薬局の閉店

のんびりと実家での休日。湿度も低くて涼しくて、なんとも快適。

母が買い物に行くというので一緒にでかけた。近隣センターというニュータウン独特の商店街。徒歩で数分の距離にある。

ここに来るのは久しぶりだな。左から3軒目のシャッターが閉まっている。ああ、あの薬局、閉店したのか。

閉店のお知らせ

昭和48年以来40年の長きにわたり皆様の暖かいご支援の中で営業させていただけたことに感謝申し上げます。

改めて見る店の並びを眺めてみた。なるほど、随分と入れ替わってしまったのだな。いまもそのまま残るは本屋さんのみ、か。

はっきり覚えている。まだピカピカだったころの近隣センター。電器屋、自転車屋、薬局、本屋、おもちゃ屋の順番だったな。どのお店にもそれはそれはお世話になった。

電器屋さんは鍼灸院に。自転車屋はデイケアセンターに。おもちゃ屋は整骨院に。お客さんは身体の自由が利かなくなったお年寄りばかり。整骨院は両親ともお世話になっているのだとか。

ニュータウンは老人の街になっていた。気づけば、父も母も年をとっていた。