首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

『ノア 約束の舟』

少しは常識を身につけようと、『ノア 約束の舟』(原題: Noah)を見に行く。

キリスト教に関して、全く素養も知識もない僕。幼稚園から大学までずっと公立、実家には仏壇と神棚が混在するような環境で育った。だから聖書はもちろん、「ノアの方舟」の絵本も見たことがない。いったいどんな話なんだ?

うーん、これは全く受け付けない。ホントに、これって正統な「ノアの方舟」のお話なのか?にわかに信じ難いぞ。こんな宗教があるのか?

特定の宗教にあまりに深く帰依しちゃうと、神(えっと、創造主、でしたっけ?)の声まで聞けちゃったりすると、ノアさんみたいなサイコパスになってしまう、と。はっきり言って狂人でしょ、この人。

「つがい(カップル)でなければだめ」「子供をうまなければだめ」というメッセージを感じたのは僕だけだろうか。結構それってキツイな。

あと、「優しく生きていこう」といって家族から一人離れていったハム(でしたっけ?)が不憫でならない。彼が一番人間的で共感できたのに。

何とも後味が悪い映画。客がそこそこ入っていたのが不思議だ。