首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

an educated idler

結局、予定していた転職は叶わず、図らずもサラリーマン生活にピリオドを打つことになった。

図らずも、というのは実は正確ではない。1割ぐらいの確率でこうなるだろうことは予測していた。リスク管理上はまあ「想定内」というやつだ。

蓄えは十分にあるので、死亡するまでの生活には全く不安はない。もうあと5年でも働ければちょっぴり贅沢な生活もできたと思うが、これについては僕の中では全く後悔はない。今後5年分○○銀行で過ごす負の効用を十分compensateするでしょ。その分は、今のクルマを大切に乗るとか、写真を今のレンズで工夫して写すとか。あと、資産運用にもう少し真剣に取り組むとか。これまでの精神的なストレスが全くなくなったので、心身とも健康な生活が送れるというのが大きいかも。あ、これは長生きリスクということで資金管理上はヤバいか。

早期リタイアは昔から真剣に考えていた。夏目漱石にかぶれていたこともあって、「高等遊民」という生き方に捻じれたシンパシーを感じていた。捻じれたというのは、憧れているけど僕にはできない、という感覚。漱石に出てくる高等遊民たちは、親の財産で暮らしているから。それはさすがにダメでしょう、ということで。

で、いよいよ期せずしてその憧れだった高等遊民生活を送ることになった僕。ほほう、educated idlersと英訳するのだな。これは良い訳だ。