首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

ボランティア説明会

朝から琉球ゴルフ倶楽部へ。

ゴルフではない。来月開催されるダイキンオーキッド、その運営ボランティア業務説明会への参加だ。

毎年観戦に出かけるこの大会。今回ぐらいは何か手伝ってみてもいいかと思い、ボランティアに応募してみた。今はとにかく時間の余裕もあるし、プロのプレーも近くで見れるし。

説明会はクラブハウス2階にあるレストランの奥、大きめのコンペルームを使う。前方に説明者席とプロジェクタースクリーン。講義教室のように椅子が並べられている。参加者は100名をゆうに超える数だ。

入口で受付を済ませ、席に着く。まず主催者あいさつ。そのあと説明用のDVDを見る。運営を請け負うダンロップ子会社が編集したものだ。

これが意外に面白い。業務の種類は10以上ある。その中には、かなり奥の深い作業が含まれていた。
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たとえば「スコアラー」。各組についてまわり、選手のスコアを一打ごと専用のPDAに入力し、速報本部に連絡する。

入力は画面をタッチするだけなのだが、項目は思ったより細かい。打球の行方を追い、そのボールの状態を1打ごとに記録するのだ。フェアウェイなのか、ラフなのか、はたまたグリーンにオンしたのか。

バンカーについては、「大会主催者が指定するバンカー」と「そうでないバンカー」があり、それを区別して入力する。入れやすいとか、出しにくいとか、カギになるバンカーがホールごとに指定されるようだ。これは分析すると面白そうだ。この琉球のデータ、あとで欲しいわ。

DVDでは説明されなかったが、入力する項目に「OB」や「ペナルティ」というのがあるのを発見。当然といえば当然だが、これをプロの公式戦で入力するとなるとゾッとする。こりゃ担当者は緊張するだろう。

この入力、各組3選手分をボランティア1人で担当する。毎ホールの結果は、会場内のリーダーズボードに即座に反映される。もちろんインターネットを通じて配信もされる。

難しいし、責任重大でしょう、これ。毎年、ホントにちゃんとトラブルなくできているのかね。
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特に難しいと感じたのが、「移動マーシャル業務」。

1チーム10人程度が先隊、中隊、後隊の3つに分かれる。ボールの行方を追い、落下したボールの現状を保存し、選手のプレーエリアを確保する。必要があれば、競技委員に連絡し指示を仰ぐ。

フェアウェイやロープ内のラフならいいけれど、トラブルショットだった場合はこれはかなり大変でしょ。

というか、本気でやろうとすれば正確なゴルフの知識、チームワーク、ギャラリーへの指示力など、総合的に高度な能力が要求されるんじゃないか?

かなり奥が深いですよ、このマーシャル業務。きっちりやり遂げられたら、きっと達成感あるんだろうな。
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僕は身を乗り出す勢いで見ていたのだが、興味のない人も多いようだ。

特に「参加することに意義あり」型のおっさんとおばはん。10分も経つと集中が続かないらしく、大きな声で隣と話し始める。20分を過ぎると、もうあちこちの話し声で騒然となる。いったい何なんだ、この人たちは。いい加減にしてくれ。

後ろの席の人は聞こえなかっただろうな。前の席に座ってよかった。この種の勘は、5年の沖縄生活で培われたようだ。