首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

マクロレンズご購入

昨日大きな用事を済ませ、今日はつかの間の休息。

それにしても、東京の安ホテルはユーザーにとっては厳しくなってきた。予約は取りにくいし、価格もかなり上がった。今回は喫煙ルームしか空いてなかったし。おかげで体調がかなり悪い。

朝一番で秋葉原へ。中央改札を子鹿のように鮮やかにすりゆけ、ヨドバシカメラマルチメディア館に飛び込む。

お目当てはニコンマクロレンズ、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED。上京中に試してみて、気に入ったら買っちゃおうと思っていた。

接写ができないとどうにもストレスがたまる。これから積極的にDfを使うのなら、一本はマクロレンズは持っておこうと。一番無難なこの60mmをチョイスした。

大阪人は値札の価格ではまず買わない。交渉しやすそうな店員さんを見極める。「もうちょっと安くしてくれたら、買うんやけど。」何となく関西弁の方が交渉しやすいのは気のせいか。「検討してきます」といって店員さんは奥へと消えた。

「これでどうでしょう?これプラスポイント10%付けます。」手に電卓を持って戻ってきた店員さん。なんや、いきなり結構引いてくれるやん。今日のは高くないレンズだし、あまり交渉する気分じゃないし、即決。「ありがとう。それで買うわ。」
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そのまま歩いてお茶の水ワテラスへ。今日のお昼は、エイジングビーフと決めていた。これ、東京ではブームらしく、似たような店があちこちにできている。前回来たときにかなり印象が良かったので今回ふたたび。

珍しいのを食べようと思って意気込んでいたのに、平日はランチメニューオンリーとか。残念。「熟成和牛最高級盛り合わせ・松花堂弁当」というちょっと品のないメニュー2,490円也を注文。

来ましたよ。今日は手前から、大トロカルビ、特選ヒレ、クラシタ芯の3点盛り。マクロレンズの初めてのお仕事は熟成肉撮影。美しく撮れるじゃないですか。上等。

今日感動したのはヒレ。肉の繊維がホロリと崩れ、独特の熟成香が鼻腔に満ちる。もしかすると熟成肉って、実は赤身の方が旨いんじゃなかろうか。
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お茶の水から銀座へ移動。向かうはニコンのショールーム。

レンズを試し撮りして、接眼ファインダーを買って、視度調整を手伝ってもらった。大都会は恵まれている。地方住まいは不利だわ。

銀座を南へぶらりと歩く。マツザカヤがなくなっていた。ヤマハのピアノフロアへ。ベーゼンドルファーの試弾ができなくなっていた。日新堂で時計を眺める。パテックフロアの棚は中国人に買い漁られてスカスカだった。

久しぶりの銀座は、何だか寂しい街に変わっていた。