首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

初月給

ようやく初月給。4月分の給料が振り込まれていた。

4月に働いた分を5月に支払う。当たり前といえば当たり前。学生時代に家庭教師をした時も、パン屋のアルバイトをした時もそうだった。確かに世の中ではこれが当たり前。

これまでの勤め先では、働いたその月から給料が出ていた。これが例外。そう、銀行員も公務員も、恵まれすぎているのだ。

ともかく、給料の額はどうでもいい。ボーナスがなくても、退職金がなくても全く構わない。毎日きちんと働いていることが何よりの親孝行。僕にはそれが一番重要なのだ。さらにいえば、日本国民として勤労の義務を果たすこと。税金を払って、社会保険料と年金掛金が工面できれば、もうそれで充分でしょう。

1年単位の契約社員。今はいつ契約を切られるかわからない身。とりあえず2年は地べたを這いながら頑張る。失業手当の支給資格が得られるまで、ここで泥水を飲みながらでも働く。