キプロス戦に思う
キプロス戦。中継が日テレ系でもなんのその。
印象に残ったのは伊野波だった。後半34分、足を痛めた長友に代わって登場。プレーしたのはわずか10数分。けれど印象に残った。
今回代表に選出されたフィールドプレイヤーの中で、一番影が薄いのが伊野波だろう。スペア。ディフェンダーが故障したら代わりに入る役割。誰もがそう思っている。
しかも今日は慣れないサイドバック。酒井高徳が万全ならば伊野波の出番はなかった。スペアのスペアとして、急きょピッチに入ったのだ。
にもかかわらず、完璧に役割を果たした。1点のリードを守り抜いた。きちんとゲームを終わらせた。伊野波を見直した。
並大抵のことじゃない。ベンチを温め続けるのが楽しいはずがない。モチベーションを保ち、コンディションを維持していたのは見事だった。
代表の練習もしっかりと取り組んでいるのだと思う。だからこそ、ザッケローニは伊野波を代表に選んだのだろう。ピッチに立つ時間は短いけれど、どんなチームにもこういう役回りの選手が必要なのだ。