首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

ライブ・ビューイング

先日行ったW杯のライブ・ビューイング。

中継放送されているのは地デジの5.1chサラウンド。しかも会場はカネを取って見せる映画館。当然、臨場感満点のサラウンドだと思っていた。

ところが、会場に入ってみると音はスッカスカ。前方スピーカーだけの2chステレオだった。シネマの両側のスピーカーは無用の長物。なんでまた、こんなことになるのか。

映画館の設備だから、デコードできるのがAC-3(Dolbyサラウンド)のみで、衛星放送のコーディング方式・AAC(Advanced Audio Coding)をカバーできていないのだろうか。だとしても、AACなんて家庭用のAVアンプでも、PCでも、容易にデコードできるじゃないか。

音声データが5.1chで流れてきていて、しかもスピーカーはサラウンド用のものが設置されているのに、なぜサラウンドで鳴らさない?カネを出して、朝早くからわざわざ来ている客に、こんなスカスカでペラペラの音を聴かせている。やっているのは、ただボリュームを上げるだけ。この感覚が僕には理解できない。

自分の家で聴く方が、よっぽど迫力がある。プロ意識の欠如。「音」というものの持つ価値を、全く理解できていないのだ。

カネを払って、朝から出かけてきて、こんな薄っぺらい音でサッカーを見せられる。きちんとしたサラウンドなら、もっと感動できるのに。このレベルで「感動した!」といっている、本物に触れることのできない沖縄の若者たちが全くもって不憫だ。