科学者の訃報に接して
日本を代表する科学者、笹井芳樹氏が亡くなった。心よりご冥福をお祈りする。
お昼前に母親よりメールが届いた。「笹井さんが亡くなって、ショックです。」実家のご近所のどなたかがお亡くなりになったのだと思いこんだ。
昼休み、ネットのニュースで理研の笹井氏の自殺の報に接する。ショックを受ける。なんだか茫然として仕事が手につかない。どうしてこんなにショックなのか。
理研への信頼が失われても、発生・再生科学総合研究センター(CDB)が解体されても、日本の科学界の評判が地に落ちても、そんなことはどうでもいい。けれど、今日は人が死んだ。死んだら終わりだ。
ものすごい知性の主だったのだと改めて実感する。彼がこの世に残すべきことはまだまだあったはずだ。残念に思う。率直に言って、悔しい。
彼を死に追いやった怪獣は、この瞬間ものうのうと生きているというのに。