首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

『Guardians of the Galaxy』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(原題: Guardians of the Galaxy)を観る。3D 吹替版。

冒頭、暗闇の場面。いきなり10ccの"I'm not in love"が流れる。これだけでもう1,000円分ぐらいの価値がある。

けれど、残りの時間は「うーん。」という感じ。なんか原作があるんですかね?ストーリーが上手く頭に入ってこない。なんでこのメンバーがこうやって結束するのかね?ノバってなんでそんな上から目線で正義を語る?

そもそも僕はこういう「宇宙もの」は苦手。宇宙戦艦ヤマトも、銀河鉄道999も、ガンダムも観たことがない。なんとか星とか、なんとか人とか、こういう設定って、普通の人は自然に受け入れられるものなんですか?途中から筋を理解するのはあきらめ、雰囲気を楽しむモードに。

3Dの映像はとても美しかった。一番感動したのは、グルート(植物のヒューマロイド?)が暗闇の中で蛍のような光の粒を放つ場面。映像で表現できる世界って、今はこんなレベルに達しているのだな。3Dという技術の賜物。これだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思う。

そのグルート。このキャラクターには本当に癒された。僕はもともと植物好き。もの言わぬ彼らにも、心というものがある。自宅のバルコニーや職場の庭でいつも感じている親しみとか同情とかを、グルートに対して素直に抱くことができた。本当にいいやつだ。

そしてロケット。アライグマの形をしたこの極めて有能な奴。カネ儲けが好き。とても口が悪い。人間の形をしていないというだけで、正当に評価されないと嘆く。「好きでこんな姿になったわけじゃないんだよ。」

能力があっても、見た目の違いで、口の悪さで正当に評価されない。まあいまさらこんなこと映画館で思い知らされても。