首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

ノーベル経済学賞 2014

今年のノーベル賞、昨夜は経済学賞の発表。毎年けっこう楽しみなのだ。

実際に論文を読んだことのある先生が受賞するとやっぱり嬉しいものだ。特に専門でなかった分野だったとしても、ノーベル賞を受賞するぐらいのビックネームなら常識として知っているべきもの。知らないと勉強不足を露呈することになる。どっちにしても「さてさて、今年はだれが取るんだろ」とワクワクしている。

…とここまでは去年のこの日の記事と全く同じ。去年は驚きのシラー。そして今年はさらにビックリのティロール。

ノーベル経済学賞に仏ティロール氏、企業規制など研究

CNN, 2014.10.14 Tue

  • スウェーデン王立科学アカデミーは13日、2014年のノーベル経済学賞をフランスの経済学者ジャン・ティロール氏に授与すると発表した。大企業の規制に関する研究が評価された。
  • ティロール氏はフランスのトゥールーズ大学の研究者。米国出身者以外の人物が単独でノーベル経済学賞を受賞するのは1999年以来となる。
  • 同氏は30年にわたり、少数の大企業が市場を独占することによる弊害と政府による規制の在り方について研究を重ね、通信や金融といった各業界に合わせた規制の在り方が望ましいと提言してきた。
  • 2010年に発表した世界金融危機の教訓に関する共著論文では、銀行規制の在り方を変えるよう提言し、経営が悪化した銀行への対応に関する国際的な連携の強化を促していた。
  • 同氏はトムソン・ロイターがまとめた論文引用数による今年の世界ランキングでも上位にランクされていた。


まあシラー先生と違ってお会いしたこともない。しかし、彼の著書・論文を何回読み、何度引用させてもらったことか。去年、失業中でバイトしていた時に困った時も、あの名著「金融規制の新潮流(The Prudential regulation of Banks)」には助けられた

師弟関係ではない。お会いしたことすらない。けれども感謝している。恐れ多くも心からお祝い申し上げる。