首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

豚々ジャッキー

台風一過の体育の日。

もちろん月曜日だから普通に出勤。久茂地のオフィスは出勤率は低くて、仕事がはかどること、はかどること。

お昼は以前から狙いをつけていた「豚々ジャッキー」へ。同僚に「トンカツ食べに行こうと思うんだけど、一緒にどうですか?」と声をかけた。トンカツ好きに悪い人はいない。まだ強い風吹く曇り空。念のため傘を持って出発。



(非公開)




泉崎の交差点から2筋北へ。マンションの二階にその店はあった。「これ、明らかに住居だったでしょ?」という造り。格子戸を開けると明るく清潔そうな店内。よし、これは期待が持てる。

同僚が小さく驚きの声を上げる。お店のご主人は、彼が最も好きだといっていたお店で昔揚げていた方だという。なんという偶然だろう。なんだかちょっといいことをした気分。

愛想のいいオバサンが熱いお茶を注いでくれる。ロースかつ定食千百円也を注文。あぐーロースかつという限定メニューに一瞬心惹かれるが、それはまた今度ということで。

とんかつ話に興じているうちにトンカツがやってきた。白いお皿、青いキャベツ、黄色いからし。あるべき姿でやってきた。トンカツ自身はやや強めに揚げられた濃い茶色。縦方向だけでなく、横方向にも包丁が入っている。

まずは軽く塩を振って。脂は甘くて上々の味わい。赤身はもうちょっとジューシーなほうが好み。ちょっと火が通り過ぎだったかな。

ソースがかなり美味い。これくらい甘めの方が好きなんですわ。キャベツともよく合う。しかもこのキャベツ自体、シャキシャキしていて、水も十分切られていて、実に素晴らしい。

ご飯も固めでよく炊けている。茶碗の中があと一口になったところで、ご主人が声をかけてくださった。「ご飯おかわり、いかがですか。」ああ、幸せ。

沖縄で食べた中では一番のトンカツ。次回は満を持してあぐーロースを。