沖縄市の避難勧告
台風19号 (ヴォンフォン)は未明に沖縄本島を縦断。前評判の割には、全然大したことがなかった。
気象庁は「特別警報」を発報しなかった。警報にとどめた今回の判断は評価できる。相当悩んだんじゃないだろうか。今までは「警報」をホイホイ出しておけばそれでよかっただろうに。
昨年8月に「特別警報」の運用が開始されてから、気象庁と沖縄県はメチャクチャ気を張って仕事しているんじゃないか。公務員にこの種の緊張感をもってもらうのは、県民にとって有難いことだ。
だからこそ、沖縄市役所の安易な「避難勧告」には腹が立つ。今回も深夜にいきなり、市内全域・全世帯に避難を勧告をしたのだ。
「沖縄市 全域に避難勧告 13万人余」
10/11/2014・22:02 NHK Web News沖縄市は、台風19号による大雨と高潮の影響で土砂災害や浸水の危険が高まっているとして、市内全域の56,870世帯138,700人余りを対象に避難勧告を出しました。沖縄市では市役所の庁舎や市の体育館を避難所として開設しています。
いきなり市内全域の56,870世帯138,700人余りに避難勧告。まったく正気かね。どの地域がどのくらい危険な状態にあるのか、この市役所は具体的に把握できていないのだろう。実際、把握する能力もなく、把握する気もないのかもしれない。
はたして市役所庁舎と体育館に何人収容できるというのだろう。暴風吹き荒れる夜中に避難勧告を出しておいて、無責任にも程がある。開いた口がふさがらないわ。
リスク管理的には完全にバツ。というよりも、常識が欠落しているんじゃないだろうか、ここの市役所の職員は。