首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

Opus One 2003

残りの人生をストレスなく楽しむ。そう決めてから、ちょっと享楽的に日々過ごしている。

近々、数日まとめて休みを取ることにした。実家に帰って親孝行。そして久しぶりに京都へ行く。紅葉を見ながら歩き、夜は美味いものを食べよう。

帰り道、おもろまちのDFSに立ち寄った。値札も見ず、通勤用のバッグを買った。展示品は少し色がくすんでいたので、本土から取り寄せてもらうことにした。週末に届くという。職場に行くのが少しでも楽しくなればそれでいい。

最近は躊躇なくセラーのワインを開ける。先日Cos D'Estournel 1970を飲んで、しばらくご無沙汰していたバッカスの神が舞い降りてきた。楽しく美味しく飲めるうちが花。セラーが空になれば、またどこかから買ってくればいいさ。

パレットの地下で地元の肉を買った。塩胡椒してステーキにして食べた。ちょっと開けるには早いかなとは思いつつ、カリフォルニアのワインを開けた。幸せな気分になるのは実に簡単だ。

セラーの奥から、1985年ヴィンテージのワインを探り当てた。日本一になった日には和田監督にあやかり、僕もこれを開けて酔いしれることにしよう。

こういうのもワインの楽しみ。残しておいてよかった。

Gボッコボコ4連倒や!和田阪神、CS無敗で日本シリーズ進出

和田監督の西宮の自宅には1本のワインが眠る。プロ1年目の1985年産-。阪神最後の日本一の年のヴィンテージものだ。「まだ取ってある。取っておきだよ。セキ(関本)と一緒だ。開けるのが楽しみや」。マウンドで狂喜乱舞する選手たちは、将の到着を待っていた。だが、三塁線付近で和田監督は歩みを止めた。胴上げは“おあずけ”だ。


日本シリーズで選手に胴上げしてもらうように、しっかり頑張りたいと思います!!」記念の栓を抜くのは、まだ先。頂点まで上り詰めたとき、家族と美酒を酌み交わす。