京大出身プロ投手
京大野球部の田中英祐投手、ロッテにドラフト指名されたというニュース。
二位指名というのだからすごい。シャレではない本気の評価といってよいだろう。もしかしたら阪神が6巡目あたりで取るかもな、と思っていたのだが。
8月に阪神の二軍との交流戦でプロの世界を体感、「今しかできないことをやる」と9月にプロ志望を表明した田中投手。とても清々しい、すばらしい動機じゃないか。
プロ宣言をした時、ご両親に「地獄を見て来い」と言われたそうだ。京大でてれば、どの時点で引き返しても、まあそこそこ生きていくことはできる。限界が来るまで、思う存分やってほしい。
工学部在籍というから立派だ。卒論の義務なし、定期試験が楽勝の経済学部とは全然価値が違う。工学部の校舎はまさに不夜城、専門課程に入った学生は実験漬けの毎日のはず。卒論のテーマは「SFA(表面力測定装置)における水和構造の逆計算理論」だとか。なんだかすごそうな感じではある。
デイリースポーツが面白い分析をしていた。「秀才投手」が生まれるのは偶然ではないという。
デイリースポーツ 2014/5/28弱いチームに入った方が、下級生の頃から公式戦で投げる機会に恵まれるのは間違いない。その経験から見つけた課題をフィードバックして、成長につなげるサイクルが生まれる。効率的に「実践→結果→考察→実践」という取り組みができている可能性はある。
田中投手も1年の春から関西学生リーグの公式戦に登板していたという。場数を踏む、実戦経験を積む。何回もPDCAサイクルを回せるというわけだ。これは確かに成長において何よりの糧になる。職場で座敷牢に入れられている身から見ると、何ともうらやましい限りだわ。
立派な後輩がいて誇らしい。来年からロッテを応援してみよう、ただしパ・リーグの中でだが。