Château Simone 2007
思いがけず美味しいワインにありつく。やっぱりワインは面白いなー。
お誘いを受けて、西町のイタリアンレストランへ。外様談義で盛り上がり、3人で3本のワインを開けてしまった。
印象に残ったのは2本目に飲んだ赤、Château Simoneというワイン。店主がうやうやしい感じでセラーから出してきた。同席の2人が思わず「おおー」と声を上げる。「これ、美味いんだよ。」
プロバンスだとか。プロバンスのワインで「おおー」と声を上げるようなものってあるのかね?「これ、実はPinot Noirなんだよ。」えー、このボトルで?信じ難いけど。
ボトルに注ぐと、とてもピノとは思えない滴る血のような濃い赤。アルコール分も高そうだ。香りは完全にブラックベリージュース。圧倒的な果実味だ。
飲んでみると、香りどおりの味。深い赤色の果実。濃いけれどけっして荒絞りではなく、布で漉したような滑らかな口当たりのジュース。タンニンも十分に感じられる。こんなプロバンスのワインがあるんだ。驚いたな。
それにしても、こんなピノがあるんかね。ワインは奥が深い。「うまい、うまいわー」といってあっという間にボトルは空に。衝撃的なピノとの出会いに、空きビンを頂戴してきた。
輸入元のページにセパージュが載っていた。グルナッシュ45%、ムールヴェードル30%、サンソー5%、+その他20%(シラー、カステ、マノスカン、カリニャン、ミュスカ)。
典型的なプロバンス赤の構成やんかー。全くピノなんか入ってないやん!