ラベルはがし
久しぶりにワインラベルを剥がす。しかも真剣に。
昨夜楽しく飲んだワイン、Château Simone 2007。これはかなり挑戦意欲を掻き立てられるラベルだ。
まず、表のラベルがいい。何とも味わいがある。素朴なカリカチュア、デッサン調の絵柄。良く見ると、セザンヌが愛した山、サント・ヴィクトワール(Sainte-Victoire)が後方にちゃんと描かれているじゃないか。
ところが、AOC表示がこの表ラベルにはない。Château Simoneのためのアペラシオンといっても過言ではないPalette、これはどうしたことか裏ラベルに記されている。
しかもこの裏ラベルがまたいいじゃないか。表記の内容的にはこちらが重要。これもどうしても残しておきたい、と。
さらにさらに、首周りのラベルがこれまた重要。ヴィンテージ表記はここにしかない。しかも、”Grand Cru de Provence”という金色の文字。これはどうしても捨てるわけにはいかない。
この金色文字のラベルはただでさえ剥がしにくい。首周りがどうしても全部納まらない。これが限界か。でも、まあ、なかなかいいじゃないか。
最後に台紙の裏に飲んだ日の記録を記す。飲んだ場所、飲んだ人、そして感想。ここまでがワインの楽しみ。