アギーレジャパン
空港第二ビル駅からエスカレータを上がった到着ロビー。報道関係のカメラが垣を作っていた。警備員も多数。おっかけファンらしき人は見当たらない。政治家の来日かね?
「誰が来るんすか?」「・・・・」 警備員は答えない。
「えーと、誰・・ですかね?」 二回目で警備員は教えてくれた。「・・・サッカー・・」
10分ほど待っただろうか、到着口から静かに選手が現れた。焚かれるフラッシュ、響くシャッター音。
歓声は上がらない。誰も選手に声をかける人はいない。手を挙げるどころか、視線を下に向けたままの選手も。表情は一様に硬い。
少し間をおいて、アギーレ監督が通り過ぎた。その表情には笑いがあった。笑ってるよ、この人。あまりの違和感に背中がゾッとした。
このメンタリティが歴戦の名将の証しなのだろうか。サッカーの奥は深い。