首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

研修報告書

今週はオフィスで同僚から声をかけられる。しかも複数の方から。珍しいことだ。驚く。

聞くに、月曜日の研修のこと。「研修の発表、面白かったわ。」「プレゼン、よく分かりました。」「先生みたいでした。」いやいや、そんなもったいないお言葉。

セミナーの講師は本職だったし、大学で講義をしていたこともあったし。ファシリテーターの資格も取得しているのだから、そこそこのレベルではやれます。ええ、いちおう元プロです。

グループワークをして発表するという経験は久しぶり。受講生として参加するのは新鮮だった。僕自身がとっても楽しむことができた。

グループワークとプレゼンする際、講義を聞きながら作った三角錐の図を用いた。これが「よく分かる」「面白い」と、とても受けがよかった。

僕もこの図を描くことで理解が深まった。報告書にも清書して添付しておいた。
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講義を聞きながら、ノートにサラサラと図の形にまとめる。意識してするようになったのは、バーゼル委のカンファランスに参加してからだ。

階段教室の会場、スタンフォードのDuffie教授を見つけた。ノーネクタイ、ブルーのボタンダウンシャツ。こんな機会はめったにない。斜め後ろの席に座るミーハーな僕。

足を組んで、ひじ掛けに頬杖をして聞いていた教授、おもむろにレジュメの裏にペンを走らせる。さっとxyzの3軸を引いてグラフを描き、横に数式を添えた。

その図と文字の美しさといったら。本物の天才を観た瞬間だった。そのまま額に入れて飾りたいと思うほど感動した。

これがきっかけだ。以来、ちょっと意識してメモを取っている。中身がないから恰好だけ。