首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

ヒカリ展

国立科学博物館の『ヒカリ展』へ。

東京に来た時はいつも上野へ足を運ぶ。これまでのお目当ては国立博物館だった。しかし今は斜め向かいにある科学博物館。どうして今までこの魅力に気付かなかったのか。

前回みた『医は仁術』もよかったが、今回の『ヒカリ展』はそれ以上にすばらしい。

これまで中途半端にしか知らなかったいくつかのこと、今回きちんと頭の引き出しに整理することができた。以下、自分へのメモ。

  • 光は波であり粒子である。
  • 広い意味での光は、可視光だけではなく、(より長い波長の)電波や赤外線や(より短い波長の)紫外線、X線やγ線を含む「電磁波」である。
  • オーロラの仕組み。地球の磁気圏を回りこみ、「カスプ」から両極圏に入りこんだ太陽風プラズマ。
  • レーザー(LASER)の仕組み。励起状態にある電子が他の光の作用を受けて基底状態に戻る際一定の波長の光を出す現象(誘導放出)を増幅させる器械。
  • 蛍光の仕組み。紫外線などによる刺激によって基底状態から励起した電子が再びもとの基底状態に戻る時に発せられる可視光。
  • GFP緑色蛍光タンパク質)の仕組みと意義。発光と蛍光の違い。下村脩先生はすごい。

展示の内容は骨太。キチンと理解しようとすればそれなりにアタマを使う。そんな展覧会なのに、会場は老若男女で大盛況。すごい熱気に驚く。

目についたのは大学生らしきグループ。カップルではなく、3人とか4人とかでやってきて、かなり真剣に語り合っている。まだ日本は大丈夫かも。頑張って勉強してくれ。

親子連れも多かった。特に目立ったのが小学生の女の子。実に熱心に展示に見入り、親御さんに質問している。リケジョの卵たち。オボカタのように屈折しないことを切に願う。