首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

気持ちを切らさずに

女子プロゴルフの開幕戦@琉球GCを見てきました。昨年に続き2回目。去年は何も予備知識がなく、お昼ぐらいに到着したら駐車場は満車。ようやく着いたと思ったら、もう試合は大詰め。ゴルフの中継はだいたい夕方にやってるから、のんびりお昼前ぐらいにスタートしているものと思っていました。民放のゴルフ中継、中継とは名ばかりで、2時ごろ終わった試合を手早く編集して放送してるんですってね。で、今日は昨年の反省から朝6時に起きて行ってきました。すんなり駐車場に停めることができて会場へ。

去年はまだ自分自身がゴルフをやっていなかったので、さっぱり観戦の要領がわからず、ティグラウンドやグリーンの周りに陣取って「お、この選手は知ってる。意外と小さいな。」とか、「あ、○○選手。がんばってくださぁい!」とか、ミーハーの限りを尽くしていました。転じて今年は真剣観戦モード。訳あって応援している有村智恵選手の組を1ホールから18ホールまで完全密着で観戦することにしました。有村選手の組は宋ボベ、茂木宏美の計三人。最終組から数えて8組目、優勝争いからはすこし遠いところだったためか同行するギャラリーも少なく、余裕を持って近くから一流のプレーを堪能することができました。

有村選手は2アンダーの18位でスタート。いきなり1番ホールでフェアウェイ左の木に当て、ボギー。しかし続く2番で下りの難しいパットを沈めてすぐに取り返す。その後は3番、5番とバーディで4アンダーとして前半を終了。後半も11番のロングホールでは2オンは逃したものの手前バンカーからの寄せを完璧に決め、見事なバーディ*1。この時点で有村選手は5アンダー。その後もパープレイで、このあたりで見た掲示板では10位以内に名前が上がっていました。

ところが。ここから有村選手のプレーが突然乱れ始めました。15番ホール、フェアウェイど真ん中からのセカンドがグリーンをオーバー。テレビ中継用の櫓(やぐら)の元からのアプローチも寄せきれず、このホールをボギー。16番の難しいショートホールをパーでしのいだものの、17番はティショットは大きく右のラフへ。3オン後のパーパットも外れてしまいました。さらに上りのボギーパットを打とうとしたとき、有村選手に不運が。あとで運営関係者の方に確認したのですが、アドレス後にボールが動いたらしいのです。有村選手は手を上げ、次のホールに向かおうとしていた茂木選手を呼び寄せました。審判員も加わり、グリーン上でしばらく協議。結果は1打罰が科されたダブルボギーでした。

前日のラウンドではイーグルを決めた最終18番でも調子は戻らず。。。うーん、見ていて痛々しい感じでした。2打目はグリーンを捉えられず、3打目は30ヤードほどのアプローチ。ここで有村選手はいわゆる「ザックリ」をやってしまいました。結局4オン・2パットのボギー。トータル1アンダーの26位に沈んでしまいました。

…これが「緊張の糸が切れる」ということなのでしょうか。2011年の開幕戦ということで、期するところはあったはずです。ついさっきまで笑顔を浮かべながら次々に切れのいいショットを連発していたトッププロが、表情をゆがめ、視線を下に落としながら歩いている。歯車の回転が乱れ始めるその“変曲点”を、今日は目の当たりにしました。「気持ちを切らさずに」とはいいますが、それは実はなかなか難しいことなのかもしれないな、と感じました。

真剣勝負のプロスポーツは、やっぱり迫力ありました。毎週末やっているゴルフ中継では映るのは優勝争いに絡んでいる数組、しかも上がりの3、4ホールがほとんど。しかし決勝ラウンドに残る50数人の選手、18ホールのいたるところに、カメラには捉えられてない核心的なディテールがあるのでしょう。気楽なつもりで行ったのに、いろいろ考えさせられる充実した観戦でした。

*1:このホールは3人ともバーディ。茂木さんは3打目をピンそば30センチにつけるし、ボベもバンカーエッジからの難しいアプローチの返しを冷静に沈めるし。緊張感があって見応えのある組でした。