首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

中秋の名月

今日の那覇、湿った強い風が吹く一日。ゴルフはさっぱりだった。キャディさんも「今日は久しぶりに風との戦いですね」というほどの悪コンディション。天気は薄曇り。時々強い雨が降った。

この風は台風19号(ウサギ)の影響だとか。ウサギはフィリピン東の海上、はるか遠い場所にいるのに、沖縄は少なからず影響を受ける。今日もアゲンストの風にクラブを2番手上げるべきか、いや3番手上げるべきかを本気で悩まされたのは、やはりこの島は東南アジアに近いからなのだろう。

京都に甚大な被害をもたらした先日の台風18号(マンニィ)、こちらは沖縄には全く影響がなかった。沖縄で猛威を振るった後、本土を縦断する台風はいくつか体験したが、今回のように全くかすらずにに太平洋から直行するのは初めてだったかもしれない。あの日は早朝、iPhoneに入った速報メールで京都に特別警報が発令されたことを知る。テレビでは荒れ狂う桂川に洗われる渡月橋の映像。いつも通りの沖縄の夏空を並べてみていると、改めて自分が遠いところにいるのだと実感した。

今夜は中秋の名月だ。月見団子も用意した。本土の月見団子とはずいぶん形が違うけれども。バルコニーにでて、東の空を見る。ぼんやりと笠がかかっている。仲麻呂の気持ちになろうにも、「三笠の山にいでし月かも」と詠んだのは、きっとこんな月ではなかったはずだ、なんて考えたりする。