ベラルーシ戦に思う
昨夜は腰を据えて日本代表の対ベラルーシ戦を鑑賞。結果は0-1の負け。前半の20分ぐらいまでは勢いがよかったものの、「あれ?点が取れないぞ。」となるとズルズルと消極的なプレーに。
最新のFIFAランキング、ベラルーシは80位。先日対戦したセルビアは43位。ベラルーシもセルビアもW杯はすでに大陸予選で敗退。そのレベルの相手と戦って、「アウェーでの勝ち癖ををつけましょう。」「新しい作戦やメンバーを試しましょう。」という位置づけの試合だった。そんな相手にあっさり負けた。いつものメンバーで、いつものように負けた。
思うに、これが日本の現在の実力なのだろう。過度に落胆することなく、卑下するわけではなく。日本が強国であるという認識がそもそもおかしい。5回連続でW杯出場してるから? 前回ベスト16だから?世界で1番先に予選突破したから? マンUやインテルの選手がいるから?(笑)。FIFAランキング42位という数字は、割といい線ついているのでは。アウェーでは80位にあっさり負けるレベル。率直に言って、本大会でグループリーグ突破できたら、赤飯炊いてお祝いするという地位でしょう?
で、本大会まであと8か月ですか。興味が失せるどころか、実にワクワクしてきた。これから日本代表がどんな風にもがき苦しむのだろうか。試合後伝え聞く選手のコメントからは苦渋がにじむ。チーム内に不協和音が響く。さあ、ここからがお楽しみ、ですよ。もちろん僕は日本代表を心から応援する。どうやって組織を立て直すか。そして、W杯での勝利という共通の目的を達成するか。僕も日本人、選手も日本人。緑色のパスポートを懐に入れて他の国の代表と交渉した経験があるゆえ、時差を背負って日の丸のユニフォームを着て戦う彼らに対する思いは、まあそれなりに強いですわ。
ここから楽しみといえば、もうひとつある。日本代表チームの「外縁」の観察だ。マスコミとか、サポーターとか。もがき苦しむ自分たちの代表に対して、今後どんな風に狼狽し、罵声をあびせるか。大会前の風物詩となった監督更迭論も吹き荒れるだろう。でもこれも日本人の一側面だからね。自分自身の暗部が投影されたものとして、じっくり観察させてもらう。
うん、それもこれも全部ひっくるめて、代表サッカーはますます面白くなってきたで。