首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

名護市長選挙告示

名護市長選挙が告示された。投票日は19日。候補者は2人。

  • 新人で前自民党県議の末松文信氏(65)=自民推薦=
  • 現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民など推薦=

米軍普天間基地宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題が最大の争点で、移設推進を掲げる末松氏と反対を訴える稲嶺氏の一騎打ちとなった。

僕は名護市民ではないが、もちろんこの選挙について強い関心を持っている。

この争点についての僕のスタンスは明確だ。最優先すべきは、普天間基地の運用中止。そのためには、一刻も早く辺野古への移設を進めるべきだと思っている。

現在の普天間はいつ大惨事が起こってもおかしくない状態だ。すぐ近くでジェット機やヘリコプター、オスプレイの離着陸に接すると、いかに現状が異常であるか思い知る。県民でも間近に見た人は半数に満たないのじゃないだろうか。実際に見てもらいたい。異常だ。本当に恐ろしい。

どの空港もどの基地も、航空機事故が起こる確率はゼロではない。ただし普天間の場合、他の空港と違って、墜落が起きた場合の被害が明らかに甚大なのだ。実際、米軍は世界で一番危険な飛行場と評価している。

率直に言って、僕は事故が起こるのを見たくない。願うのはこれだけだ。起こってしまったら、と思うと心が張り裂けそうになる。なぜもっと早く運用中止にできなかったのかという後悔は、今回は先に立つ。ここが僕の出発点だ。

これまでの経緯、現在の日米関係、今後の国際情勢を踏まえると、県民に与えられた現実的な今現在の選択肢は2つしかない。ひとつは辺野古移設、もうひとつは普天間固定化だ。

普天間は一刻も早く運用中止しなければならない。現在の選択肢からは辺野古移設しか選べない。将来、別の選択肢が浮上することを期待するのはいいとしても、今は一刻も早く辺野古普天間の代替となる施設、すなわち二本の滑走路を用意しなければならない。

普天間での大惨事のリスクを下げるために、移設を推進するしかないと僕は思う。
ひとりの県民として、19日の結果を固唾を飲んで見守る。