首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

Spaghetti alla Genovese

フレッシュバジルを2パック購入。

クルマで10分ほど走ったところにある「アグリハウスこちんだ」。沖縄本島南部の八重瀬町にある農産物直販所だ。

通りがかったことは何度かあったが、何とも微妙な外観に恐れをなし、以前は通過するばかりだった。

昨年末に立ち寄ってみたところ、びっくり仰天。ここは野菜の王国だな。安くて種類も多くてどれも新鮮だ。パックにぎゅうぎゅう詰めのフレッシュバジルがたった100円。

葉は少々大ぶり。いびつなのもある。確かに、東京の高級スーパーで売られているような、小さなパック詰めバジルの上品さはない。しかし思うに、あの紀ノ国屋や成城石井の売られ方のほうが例外じゃないか。イタリアにしてもスペインにしても、マーケットではドカッと山盛りで販売されていたぞ。

山盛り買ってきて、ドサッと使って、むせかえるようなバジルの香りを楽しむ。これが手料理の醍醐味でしょう。東京ではチビチビ使ってたけど、沖縄はこの点とても恵まれている。

昨年末は無難にトマト&バジル(Spaghetti al Pomodoro e Basilico)を作った。これが何とも美味かったので、今回はジェノバ風(Spaghetti alla Genovese)に挑戦。フレッシュバジルだけで作るなんて、ああ何というゼイタク。

広尾の名店「アクアパッツァオーナーシェフ日高良実さんのレシピを拝借*1。2パック分の山盛りバジルが何グラムかはわからないが、こういう場合は大胆に目分量のほうがいい。ジューサーにオリーブオイルを流し込み、ニンニクも入れてあっという間にペーストが出来上がった。

しまった、本格的なジェノベーゼには松の実が必要だった。代用できそうなアーモンドやピーナッツも家にはストックなし。これは次回の課題だな。

あとはいつもの要領で。ゆで上げたパスタをフライパンの中でソースと和える。フレッシュバジルの香りが一気に立ち上がる。なんとも美しい、明るい緑色のパスタ。

飾り用にあらかじめ取り置いていたバジルを乗せ、完成。写真を撮ろうとカメラのファインダーを覗いたら、絵的にはやっぱり松の実が欲しい。手元にあったフルーツグラノーラの袋から、松の実らしく見える粒をより分けて、パラパラと振りかけた。よしよし、それっぽく見える。

写真を撮った。フォークを右手に持ち、グルグルといつもより多めに巻き上げる。さあ食べるぞ!

もう、最高ですわ。大満足。これが美味くないはずがないわな。使った大量のオリーブオイルのカロリーだけはちょっと気になるけど。