首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

父の誕生日

今日は父の誕生日。

電報を打ってお祝いを伝える。お祝い電報。なんだか響きがよいじゃないか。

本当はゴルフボールを贈ろうとしたのだけれど、なかなかよい業者が見つからなかった。で、電報。モノもいいけど、お祝いのメッセージをきちんと伝えるのも大切と自分を納得させる。

去年は古希だった父。その節目のお祝いとして、大阪の名門・茨木カンツリー倶楽部の西コースをプレゼント。僕の親友と3人でラウンドした。

ゴルフ好きの父。近畿圏の主なゴルフ場、だいたい回ったことがあるらしい。その父が「なかなか敷居が高くて回れなかった」という茨木カンツリー。帰省した時にその話を聞いて、いつか父と回る時はぜひそこで、と思っていた。

親友にお願いした。「~と、父がいってるんだけど、何とかならへんか?」すると、さすがは有能なお医者さま。手持ちのコネクションを使って、あっという間にラウンドの機会を作ってくれた。いやいや、マジで恩に着ます。

プレーフィー、平日のラウンドでも相当高かったけど、素晴らしいコースで十分納得。キャディさんも父にいろいろ気を使ってくれて、さすが日本を代表する名門は違うな、と実感。

「まさかイバカンを回れるとは。ホンマありがとう。」と言った父。「まあまあ、お安いご用やで。次は廣野に行けるように、僕も頑張って出世するわ。」と答えた僕。その僕が、まさか1年後に失業してるとは。

心配せんといてな。関西人として生まれた男として、「廣野を回らずに死ねるか。」という気持ちで、これからもあきらめずに頑張るわ。

「お父さんが元気でいてくれたら、喜寿のお祝いにはぜひ廣野を回ろう。」早速届いた電報のお礼のメールに、そう書いて返事した。