首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

沖縄クオリティ

風景印*1をもらいに首里当蔵郵便局へ。

旅先での風景印集めは昔からの趣味。「いつでも集められるだろう」と、沖縄に来てからはサボっていた。

ハガキの値上げも間近。50円のうちにということで、散歩がてら近くの首里当蔵郵便局を訪ねた。

風景印の記念押印、お願いします。」と差し出したハガキ。中年の男性局員は無愛想に受け取り、試し押しもせずに無造作に押印した。
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「あ、逆になっちゃった。あはは。」

やれやれ。これは初めての経験をした。小学生のころから今に至るまで、のべ何百枚という押印をお願いしてきたが、郵便局の人はみな丁寧で誠実。こういうお仕事っぷりに直面することはなかった。しかも今回は半笑いで「逆になっちゃった。あはは。」ですからね。うーん、さすがは沖縄!

この地における仕事のテーゲーさ(いい加減さ)は、日本の常識を超えていると改めて実感。僕はとんでもない銀行勤めで慣れっこになったから全く驚かないが、本土から来た人はきっと唖然とするだろう。

郵便はユニバーサルサービスと思ったら大間違い。こんな仕事でも本土の職員と同じ給料貰えるのだろうから、本人としては笑いが止まらないだろうな。

収集家の気持ちを理解せよとは言わない。失敗することもあるだろう。ただ、ここは世界遺産首里城に一番近い郵便局なのだ。せっかく訪れた観光客を、杜撰な応対で失望させることはしないであげてほしい。

*1:正式名称は、風景入通信日付印。郵便局で押される消印のひとつ。直径36ミリの円内に、郵便局名・年月日のほかに図柄が入る。図柄は、その郵便局のある土地にちなんだものであることが多い。全国の郵便局の半分弱のおよそ1万局が所有するとされる。集配郵便局や、観光地に多く見られる。郵便局の郵便窓口で、50円以上の切手を貼った箇所(ハガキ含む)に、風景印と依頼して押してもらうのが一般的。歴史は古く、開始は1931年とされる。(以上、はてなキーワード