首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

卒業論文

最終報告会はみっちり3時間。OKをいただき、納品することができた。

声をかけてもらったのが2月。企画の了解をいただいたのが今月初めだった。作業は実質2週間。何とか形になってよかった。

お二人には、何と感謝すれば良いのだろう。本来望んでおられた方向ではないにもかかわらず、自由にやらせて下さった。

名実ともの卒業論文になった。

銀行ビジネスに別れを告げる。それには後悔はない。なぜ別れを告げることにしたのか、なぜこの沖縄の銀行の進みつつある道が破滅へ続いていると思い至ったのか、それを形にしておきたかった。

読者がいるから、筋道だてて客観的に書ける。締め切りがあるから、集中してデータを分析できる。契約書があるから、責任をもって仕上げる意欲がわく。

人間は弱いから、しっかり自分に動機づけをしてやらないと、しんどい作業をやり遂げるのは難しい。つい、易きに流れてしまう。

今回は何よりのモチベーションになった。声をかけて下さったことに、自由にやらせて下さったことに、必ず報いなければ。この強い気持ちがなければ、形にはならなかっただろう。けじめはつかなかっただろう。