首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

物干ざおが折れた

今日は風が強い。風の勢いで、物干ざおがポキリと折れた。

このところ、布団を干すのさえままならない忙しさだ。今朝は天気もいいし、風も乾いている。今日こそやらねば、と布団カバーを取り外して洗濯機を回す。勢いでぺッドパッドまで洗った。

日当たりのいい面を全部使って干した。風が強いので、洗濯ばさみはいつもの2倍増しで。

「ガッシャーン」とバルコニーから巨大な音。物干ざおで干していた布団カバーが床に落ちている。やれやれ。拾い上げて元に戻そうとしたのだが、さおの端がポキリと折れてしまっている。あらら、これはショックだ。
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この物干ざおちょっとしたには思い入れがある。

5年前、僕はこの物干ざおを手に持って、この沖縄の地に降り立った。何のことはない、引越しの船積荷物に入れ忘れただけのことなのだが。

新宿のマンションを最後に出るとき、ベランダに残されたこの物干ざおが目に入った。そうか、これは備品ではなく、僕が自分で購入したものだったな。ドンキホーテで買った安物だけど、もう数年間お世話になっている。よし、おまえも一緒に沖縄に行くか。

山手線で品川へ、品川から京浜急行。物干ざお2本はさすがに目立ったが、朝一番で幸い車内は空いていた。今回予約していたのはJAL便。グローバルクラブのカウンターで相談したところ、あっさり笑顔で受け付けてくれた。追加料金は取られなかった。JGCのプライオリティタグを付けてもらった物干ざお、ちょっとホッとした様子で奥に消えていった。

物干ざお、那覇空港では一番に出てきた。ああ、ホントに連れてきちゃったよ。ゆいれーるで県庁前まで移動し、本店人事部で入行手続きをした。物干ざおについて突っ込まれた記憶はないけれど。銀行の前で上陸記念の写真を撮った。

5年間、沖縄の潮風にさらされ続け、巨大な台風にも耐えた。そして今日、とうとう力尽き、折れてしまった。芯の部分は錆びだらけだった。

なかなか厳しい環境だったけど、5年間お互いによく頑張ったな。お疲れさん。