首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

26年3月決算

沖縄の3地銀の決算が出た。全国的に銀行は軒並み好決算。沖縄でも2行は増益となったようだ。

しかし残る1行は減益。見てみると、預貸利鞘は大幅に低下するなど、中身がかなり悪くなっている。以下自分用のメモ。ポイントは二つ。

  • 与信費用の大幅増加。貸出債権の質が悪化している。クレジットコストは前年比xx%も増加。一般貸倒引当金繰入額約x億円の増加は、正常先および要注意先債権のデフォルト実績が上昇したことによるもの。さらに不良債権処理額x億円の増加は、貸出先の(破たん懸念先、実質破たん先、破たん先への)ランクダウンが相次いだための貸出金償却等によるもの。当然、開示債権比率も前年度に比べて上昇。
  • 経費も増加。特に物件費。失敗したシステム開発の影響だろうか。事務委託費や減価償却費の増加によって前年比+x億円。切りつめているはずの人件費も、時間外勤務手当や臨時雇用費によって前年に比してプラスになっている。OHRも増加。


たまたま、帰りの駅でリスク管理部の元同僚と出くわした。ヨレヨレのかりゆしウェア。見るからに疲労困パイのご様子。スーツ姿の僕を見つけて、目をパチクリ。

「銀行、大変でしょう。」「その後のリスク管理部は、地獄だったでしょう。」と問うたところ、「ええ、大変です。」「ええ、全くもって地獄でした。」

ご愁傷さま。ま、リスク管理部員がこの時間に帰ってこれるのなら、まだ銀行もそこそこ余裕があるってことなんですよね?

さあさあ、ここからが本番ですよ。