W杯が終わって
あっという間に一週間。先週までW杯一色の生活だったのに。
ハメス・ロドリゲスの大会だった。ウルグアイ戦で決めたゴールは大会ベストゴールに選出された。「これは間違いなくベストゴールだ」と、僕も見た瞬間思った。
応援していたアルゼンチン、それからウルグアイは負けた。
ウルグアイはスアレスの噛みつきで終わった。ウルグアイに帰国したスアレスは国民の大声援に迎えられたという。これが南米の文化なのか。南米のサッカーなのか。欧州の選手だったらどうだっただろう。日本の選手だったらどうだっただろう。
メッシは最優秀選手に選ばれた。表彰式での憮然とした表情。W杯を持ち帰ることができなかった。個人の栄誉はもういい。自分はもうベストのコンディションではプレーができない。もうサッカー選手としてW杯を祖国にもたらすことはできない。
日本は僕の予想通り予選で敗退した。5月13日のエントリー「ブラジルW杯メンバー」に記したとおり、1分2敗であっさり散った。チームに厳しさが足りない。どこか緩んでる。今から思えばみな解っていたはずだ。
付き合いが長いから。仕組みをよく分かっているから。そんなメンバーでは戦いには勝てない。本当にコンディションのいい者、一瞬の判断で切り込める心身を持つ者、相手を引きずってでも前に進んでいける者。
勢いのある、本当に実力のある者を選ぶべきだった。