『アバウト・タイム』
『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(原題:About Time)を観る。
何なのだろうか、このムカムカ感。この手の不快感は久しぶりだ。ハズレ。
かなり「タイムスリップもの」の映画を見てきたので、僕も目が肥えてきたのかもしれんな。それにしても、この安易な設定には辟易させられる。上品そうな体裁はとっているけれど、何ともいえない下品さが透けて見える。
そりゃこんな手が使えれば、いくらでも幸せになれるだろうよ。「ときめきメモリアル(だったっけ?)」じゃあるまいし、リセットしまくりの告白ゲームは自分の部屋に籠ってやっててくれよ。司法試験に合格したのもどうせ時間を戻せたお陰だろうが。
ええ、まあこれは単なる嫉妬ですよ。それにしても、ここまで完全無欠の幸せっぷりを見せつけられて、我々はどう反応すればいいのだろう。メアリーの愛嬌はワールドクラス、子供にも仕事にも恵まれて、父とも母とも妹とも楽しい時間を心ゆくまで過ごして。はいはい、いい人生でよろしかったですね。タイムトラベルは素晴らしいですね(棒)。
僕には何の参考にも教訓にもならんわ。アホか。