首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

『Million Dollar Arm』

週末の東京株式市場。悲惨な投げ売りで引けた。一応、手は打っておいた。

今回、潮目を読めたの偶然だ。とにかく僕には投資の才能はない。証券アナリスト試験にパスしたとしても、フィナンシャルアドバイザーの講師をしたとしても、これだけはどうにも上手くやれない。

興味深いインタビューを日経の電子版に見つけた。ファンドマネージャーを引退し、今は小説家として活躍されている藤原敬之氏。

「わたしの投資論」(藤原敬之氏)

日本経済新聞 電子版 2014/10/16

(略)日本人は、自分は投資が下手なんだと自覚して、それでもうまくやるにはどうしたらいいかを考えないといけません。それには我慢も時間も努力も必要です。

思わず大きくうなづく。僕は自分が下手くそだと自覚している。けれど、真剣に考えている。生きていくために、どうやって資産を積み上げ、守っていけばいいかについて。実際のところ、自分なりに努力し、相当我慢もしていると思う。

ただとにかくお金がほしいという人は、いいお金持ちにはなれません。僕がいま力を入れているのは、日本人、特に普通のサラリーマンを「本物の投資家」に育てるために情報を発信することです。本物の投資家とは、定年を迎えた時点で、退職金よりも多くの金融資産を投資で築ける人です。それだけあれば、十分ゆったりと後半生を生きられますから。


そのために絶対必要なのは、将来を具体的に考え、そこから逆算していくことです。たとえば20年後、自分がどんな生活をしているかをきちんとイメージして、そのためにはいくら資産が必要なのか、そのうち給料や貯蓄はいくらで、どれだけ足りないのか、それを補うためにどんな投資が必要なのか、という発想です。

将来を具体的に考え、そこから逆算していくことが必要だ、と。全くもっておっしゃる通りだ。早期リタイアと悠々自適の生活。そんな明確な将来をイメージしながら、僕はこれまで資産づくりをしてきた。

さらにいえば、おカネの面だけじゃない。健康の面でも、時間の面でも同じことが言える。将来から現在を見て、今するべきことをきちんとしておく。そうすれば、納得して死ねるんじゃないか。そうしなければ、納得して死ねないんじゃないか。

帰り道、映画館に立ち寄り、『Million Dollar Arm』を観た。いい意味でも、悪い意味でもディズニーの映画だった。例えるなら、ZAGATに載っているNYのインド料理店だな。まあ美味しいのだけれど。