カンディンスキーの誕生日
今日のgoogleロゴはとても美しい。カンディンスキー生誕148年だとか。おめでとうございます。
高校時代だったか、予備校の時だったか、カンディンスキーを見た時の衝撃ははっきりと覚えている。その絵はこの「印象3(コンサート)」。
憧れの「印象3(コンサート)」。いつかは本物を観てみたいという夢はすぐに叶った。大学に入学してすぐ、京都国立近代美術館で「カンディンスキー展」が開催されたのだ。
画面の右上に巨大なフル・コンサート・グランドピアノ。熱狂する聴衆。そして右下半分を埋めるのは、二長調の弾けるような音の海だ。絵の中から音が飛び出してきた。
音に色がついているのが見える。はっきりと自覚したのはその時からだ。おそらく何か幼児期の体験と、絶対音感とがどこかで結びついたのだろう。
音に色を感じることができてもあまりメリットはない。実際のところどうでもいいことで、かえって生活する上では厄介なことの方が多い。入ってくる情報量が多くて何とも疲れる。
ただ、美しい音楽に出会った時は震えるような感動が走る。それだけはメリットだと思うより他ない。