首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

死んでいたのは電源

PCを復旧させる一日。

一夜明け、すっかりCPUを換える気になっている自分。最新のi7はソケットLGA1150。いま使っている水冷クーラーは大丈夫だけど、マザーボード(M/B)は一世代前だからこちらも買わねば。うーん、何がよいかなー。いいやつ買っちゃおうかなー。

以前ならここで間違いなく購入していたはず。しかしこれからは節制。首をブルンブルン振って頭を冷やす。まずはパソコンショップへ持ち込み、どの部品がイカレているのか、診断してもらうことにする。

平日のパソコンショップ。空いていると思いきや、えーこんなに混んでいるんですか、故障診断カウンターは。行列の一番後ろに並び、先生の診断を待つ。

聞き耳を立てると、どの人もなかなか深刻なお悩みを抱えているようで。ハードディスクが死んでしまったと真っ青になっている方が複数。あー、わかるでー。修理見積額を聞いて、呆然とする人。あー、わかるでー。肩を落として帰っていく。これからはマメにバックアップを取りましょうね、お互いに。

僕の順番が回ってきた。診断料500円は先払い。なんだかんだ書かれた紙にサインさせられる。要は“何があっても文句言いません”ということですね。先生(黒縁めがねをした30台前半ぐらいのパソコン屋のお兄さん)に症状を伝える。

「CPUはファンも回らないんです」「そうですねぇ」「マザーボードには通電されているようです」「そうですねぇ」「スイッチが故障しているのではないようです」「そうですねぇ」人の話はあまり聞かず、慣れた手つきで淡々とチェックしていく黒ぶち先生。

「あー、電源が死んでますねぇ」

え、電源ですか?マザーボードには通電してるじゃないですか。

「電源は使っていくうちに出力が徐々に落ちていくんです。酷使していると結構早くイカレちゃいます。こちらの新しい電源だと、ほら。」

キュルキュルと水冷クーラーが動き、いつもの起動画面があっさりディスプレイに映し出された。えー、まさかの電源ですか。電源だけはまだまだ流用できると思っていたのに。

「はい。原因は電源でした。で、どうされます?」

どうされますって。。。。うむ。

電源さえ換えれば、電源さえ買って帰れば、まあ今まで通りにPCは動くんですよねぇ。ならば、電源を頂くしかないです、はい。

電源かぁ。電源ねぇ。電源って大切なんですね。そうつぶやきながら電源の並んでいる棚でしばし思案。5年保証のついたオウルテックの上級品、Seasonic G Series 650W SSR-650RMSを持ってレジに並び、代金17,000円也を支払った。