首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

天下一品・小禄店

天下一品を再訪。今日は小禄店へ。

前回の牧港店、やはり天一のこってりにはライスが必須と思い知った。今日は餃子も頼んでしまおう、半額チケットがあるし。

「京都のラーメン、思い出の味なんでしょう? こんな近くに支店があり、値段も手ごろなのだから、もっと通ってもいいんじゃないですか?」 そう聞かれることがしばしば。

「確かにそうなんですけどね。いつでも食べられる、と思ったら、安心してしまうものなのかも知れませんね。」
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東京にも天下一品はあった。京都から東京に移り住んだとき、都内には確か2軒だけだったと記憶している。場所は江古田と池尻大橋。西早稲田にできたのは、しばらくしてからのことだ。

移り住んだその年に江古田店へ行った。銀行の寮からはさほど離れていない。自転車で夜の道を走った。季節は忘れたが、夏ではなかったように思う。

もちろんこってりを注文したはずだ。にんにく味噌も入れた。ライスも頼んだ。まがうことなき天下一品、想定の範囲内。先日の牧港店での感想と近かったんじゃないだろうか。

江古田店を訪問したのはそれが最後。一度行ってそれきりだった。西早稲田では数回食べたが、一人で入ることはなかった。

天下一品を好きか嫌いかと聞かれれば、大好きだと即答するだろう。なのに、東京や沖縄では足が向かない。当地から撤退しても、心は揺らがないような気がする。

通いつめた銀閣寺店、北大路本店に対する、無意識の思い入れなのかも知れないな。当時の時間と空気をセットで記憶。あ、これがノスタルジーというやつですか。