首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

アメリカ戦に思う

目覚めてiPhoneでニュースをチェック。ギリシャ国民投票、緊縮反対が6割超だったと。ほう。

市況を確認。日本株はCMEで400円の下げ。けれどドル円は1円ほどしか動いていない。市場は冷静? 悪材料で尽くし? いやいや、これは思考停止しているだけ。ここからは長い長いいばらの道、ユーロシステム大混乱が待ってるで。

先取点がアメリカに入ったらしい。直後に二点目も。やっぱりあかんかー。むくりと起きだして机に向かう。

ディスプレイの電源を入れると、得点シーンのリプレイが流れていた。無残なクリアミスからの失点。え、これって3点目なの?

その直後、とてつもない得点を目の当たりにする。ミセスロイドがハーフウェイラインから超ロングシュート。逆光で見えにくいことも認識していたのだろう、キーパーの位置を確認するや、狙い済まして右足を振りぬいた。男子サッカーも顔負けの正確で力強いキック。これで4点目。宮間選手が苦笑いしている。そりゃ笑うしかないわな。全く次元が違うもの。

中学生のチームと大学生のチームとが戦っているように見えた。まずボールを蹴る音がぜんぜん違う。球は重くて速い。それが技術を伴って正確に飛ぶ。さらにそれが2回り大きなトライアングルの中で組織的に回り、前へ前へ展開していく。なおかつ相手を十分に分析、試合の流れを完全に手の内に入れている。さらに、「4年前のリベンジを果たす」という選手の気持ちのベクトルが揃っている。そして、カナダは準地元ともいえる場所だ。スタンドはアメリカ応援一色。

フィジカル、テクニック、ストラテジー、メンタリティ、さらにホーム・アドバンテージ。そのいずれもが2割から3割増し。その掛け算が正直に得点差となって現れたということだ。気の毒なくらい何もかもアメリカのレベルが上。

日本の監督さんが「選手には試合を楽しんでもらいたい」と試合前に言ってたのに納得がいく。アメリカとの実力差、事前のスカウティング時点で十分認識していたんだろうな。

終盤、アメリカが守備を固め、攻撃の手を緩めてくれたことに感謝。武士の情け、ですな。相手がドイツなら10点取られていた試合。