勇気をありがとう
決勝戦、再放送でアメリカの先取点を見た。
ゴール前、相手の高さを警戒し、マンツーマンで対応する日本のディフェンス。おとりとなる動きでディフェンダーを引きつれ、ゴール前に広大なスペースを作り出す。あえてペナルティエリアから遠く離れたところに立ち、生まれたスペースへトップスピードで走りこんでくる。グラウンダーでボールを供給するから地上でポイントを合わせるだけ。立体でなく平面の問題。三次よりも二次の方程式を解くほうが易しい。
実に理に適っている。日本を徹底的に研究し、練りに練りこまれた作戦だ。開始2分、最初のコーナーキック。そこでこれを寸分の狂いもなく実行し、完璧に決めてしまうのだから。この一発で試合は決まった。恐ろしい国だな、アメリカ。敵に回したくない。
選手が受けた衝撃は想像に難くない。この1点目をライブで目撃していたら、怖くて僕は最後まで中継を見れなかったかもしれない。圧倒的な実力差がありながら、残りの87分余の時間、日本チームは最後までよく戦ったと思う。つらかっただろうに。
試合後、各界からなでしこジャパンを労う声が届く中、ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司も自身の『Twitter』へメッセージを投稿した。
香川は「いつも勇気をありがとう。同じ日本人としてとても誇りに思います。なでしこジャパンの皆さん、本当にお疲れ様でした」と投稿。英語でも同じ内容をつぶやいた。香川の投稿は日本国内だけでなく、英『BBC』など多くの海外メディアでも報じられている。
Yahooニュース(7月6日10時59分配信)
労いの声ねぇ。それが「いつも勇気をありがとう」ですか。うーん。
不思議な言葉だな。全く感情が伝わってこない。だから共感もできない。どういう心境になると口について出てくるんだろうか。
Am so proud of you, Nadeshiko. Entire nation is, again, encouraged by your earnest effort. Thank you,
SHINJI KAGAWA / 香川真司 @S_Kagawa0317 7月6日
こっちならよくわかるけど。つーか、日本語とは微妙に違うニュアンスだな、これ。誰が訳したんだろうね。