首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

まぐろ丼/まぐろ基地

気になっていた糸満にある「まぐろ基地」なる食堂へ。

ここはランチがお値打ちだ。すし飯の上に、これはメバチかな?、マグロのしっとりした赤身がびっちり。野菜の煮付け、魚のフライ、もずくの酢の物、若布のお味噌汁がつく。コーヒーはセルフで飲み放題。これでたったの880円也。

このところマグロを食べることが多い。意外と沖縄は、いいマグロが手に入るんじゃないかな。冷凍ものじゃないマグロが普通に安く売られている。一昨年行った南大東島、あの島で食べたマグロは確かに絶品だった。関西人はあまりマグロには執着しないのだけど、安くて美味いのは大歓迎!

当地のメディアは「沖縄県は全国3位の水揚げ量を誇る生鮮マグロの一大漁場」と報じているようだ*1。ほほう。

沖縄にマグロのイメージはなかったけれど、ホントかね。小学校の時に学んだ記憶では、マグロは静岡県(焼津)がダントツで宮城県(塩釜、気仙沼)がその次、あとは鳥取県境港)、和歌山県(勝浦)、神奈川県(三崎)、千葉県(銚子)あたりだったはず。こういう時はWikipediaで確認、確認。

  • 日本国内の主な陸揚げ港(上位5港・平成14年度)
    1. 焼津漁港(静岡県)
    2. 三崎漁港(神奈川県)
    3. 勝浦漁港(和歌山県)
    4. 気仙沼漁港(宮城県)
    5. 塩釜漁港(宮城県)


うん、確かにこのイメージなんだけど。あ、これは冷凍物も含むのか。生鮮物だけに限るとランキングが変わってくるらしい。どれどれ。

  • うち生マグロ
    1. 勝浦漁港(和歌山県)
    2. 塩釜漁港(宮城県)
    3. 気仙沼漁港(宮城県)
    4. 銚子漁港(千葉県)
    5. 境漁港(鳥取県


なるほど。和歌山の勝浦がマグロ日本一と自称しているのはこれのことか。ゲゲゲの境港もここではランキングイン。で、沖縄県はどこ?3位じゃないのか?

調べに調べて、3位の根拠を見つけた。沖縄県農林水産部が集計した順位だった。

沖縄で水揚げされるマグロは、クロマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガの4種類で、その特徴は、全国的に広く流通している「冷凍マグロ」ではなく、漁場が近いことなどから「生鮮」の状態で流通していることです。


平成21年に沖縄県で水揚げされた「生鮮マグロ」の漁獲量は、約8,700t。全国的に見ても、ビンナガを除くと、全国第3位の漁獲量を誇っています。

生鮮マグロのうち“ビンナガを除くと”全国第3位ですか。またずいぶんと恣意的な集計ですな。マグロの王様・クロマグロの水揚げだと全国23位*2であることはスルーしてますしね(笑)

とかく沖縄人はこういう背伸びをしたがるなぁ。見栄っ張り。こすい。

*1:琉球朝日放送「知ってますか漁獲量 全国3位!の魚」

*2:都道府県別くろまぐろ(クロマグロ)漁獲量ランキング