神の数式
NHKでやっていた「神の数式」を見る。標準理論を取り上げた前編が特に面白かった。南部博士の業績の意味、遅まきながらちょっとだけ理解できた。本当にすごい人。
数式の美しさに涙する、という物理学者が登場した。なぜだか、バーゼル2での所要自己資本の計算式(バーゼル・フォーミュラ)のことを思い出した。全世界的に見れば、標準理論よりもバーゼル・フォーミュラに接する(振り回される?)人のほうがずっと多いと思うが、あの式を美しいと涙する人はあまりいなかっただろうな。
会議後の飲み会で、各国のメンバーとこんな話をした。今回の合意(アグリーメント)は電話帳のような分厚いものになったけど、これはやっぱりカッコ悪いよね、と。金融当局としての理想は2、3枚のペーパーにまとめあげることだよね、と。美しい規制にしたいという意識、当時の当局担当者の間には確かに存在した。
バーゼル3では実現できなかったようだけど、次の次の次の合意ぐらいで、美しさに涙するような合意ができるかな?!