システムダウンを甘く見るな
昨日の続き。11月10日の記事「バックアップシステムの価値」について、元同僚がコメントをくれた。僕の文章には不備があるので訂正したほうが良いという。
8日午後、沖縄の銀行が起こしたシステムダウンについて、僕は次のように記述した。
金融機関の勘定系システムがダウン、確かに「仕方がない」こともある。しかし適切に手を打っておけば、避けることのできたケースも多い。金融庁をはじめとする金融当局は、ここをきちんと峻別して評価する。
うん、これは誤りだった。金融機関の勘定系システムはダウンすることは「絶対に許されない」のだ。「仕方がない」といえるシステムダウンは存在しない。これが正しい見解だ。つつしんで訂正する。
システムダウンを起こさないよう、バックアップシステムの整備など、適切な手を打っていることが当たり前。適切な手を打っていないというのは言語道断なのだ。
金融当局は「仕方がなかった事例かどうか」という基準ではなく、システムダウンが起こったこと自体を厳しく評価する。だから、システムダウンを起こした時点でまず減点。次にバックアップシステムが整備されていなかったことでさらに大きく減点。さらにその不備を許していた体制およびガバナンスについて厳しく減点。そして経営層の責任に踏み込む、という流れだ。
(一部非公開)
最近は金融庁も本当にキビシくなったな。はい、これからはより一層正しさを旨として記事を書きます。またコメントしてください。