ナポリピッツァ
久しぶりにナポリピッツァを食す。
美味いピッツァテリアは久茂地に一軒ある。わざわざ東京に行かずとも、真っ当なピザにありつけるのは助かる。
今日は新規開拓。ネットでたまたま見つけた店、はるか豊見城までクルマを走らせる。
店の名は日本語に訳すと「水牛」。本場のモッツァレラは水牛の乳で作られる。なかなかそそる店名だ。
店の入り口には、手斧で割った薪が整然と積み上げられている。ナポリピッツァはガスや電気の窯はご法度。食欲を損ねない、香りのよい木材を燃やすのが流儀だ。店の奥には店名を冠した立派な窯が鎮座。こりゃ期待できそうだ。
今日は食べる気満々。2枚は食べたいな。この店には「食べ放題」もある。男性が1,800円。2枚食べれば十分元が取れるじゃないか。あわよくばもう一枚も。というわけで、食べ放題で臨んだ。
ピッツァイオーロのお兄さんの作業が見えるカウンターに着席。まずは当然マルゲリータを注文。生地を取り出し、台の上で押し広げる。なかなか鮮やかな手さばきだ。トマトソースをスプーンで広げ、にモッツァレラとバジルリーフをトッピング。マルゲリータは焼く前の姿も美しい。
窯に入れて、しばし待つ。待つ。待つ。ちょっと焼き時間は長めか?
さあさあ、この勇姿をご覧あれ。チーズはトロっトロ。コルニチョーネ(額縁)も美しく焦げ目が付いている。写真を撮るのもそこそこに、さあ頂きましょう。
とおもったら、テーブルにナイフがない。丸いピザカッターとフォークだけ。これで十分でしょ、ということ?いやいや、ピザは基本的に一人一枚。ナイフとフォークを持って黙って向きあうものでしょうが。すみませーん、ナイフ一本持ってきてくださいなっ。
うん、アツアツで美味しいです。贅沢をいえば、もう少し生地を熟成させて欲しかったかも。グルテンちっくな、モッチリしたのが僕の理想のナポリ。あと、ナポリとはいえ、底の部分はもう少し薄く。食べ放題だから、早く満腹にさせようという作戦?まさかね。
僕はこれが好きなのだ。オリーブとアンチョビ、オレガノ。マルゲリータとは対照的な具材。大人の味だ。チーズはちょっと癖のあるペコリーノを使う。
この店はモッツァレラだったけど、この値段でそこまで願うのは無茶というもの。十分に美味しかった。ごちそうさま!
お店は約八分の入り。若い女性客ばかり。きっと繁盛しているのだろう、駐車場は店の前と裏に十分な台数が確保されていた。
GAJAやSassicaiaのグラッパもずらり並んでいた。うう、うまそう。ショットで千数百円。ちょっと高めかな?久茂地や新都心ならもっと評判になると思われ。