首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

銀行規制の新潮流

お手伝いしている報告書、作成がいよいよ大詰めの段階に。

3月に入ってから、このアルバイトにかかりっきり。声をかけてもらったのがうれしくて、それに報いるつもりで引き受けたのだが、思ったよりもずっと大変だった。

引き受けたからにはきっちりとやりたい、という僕のやっかいな性格が問題なのだろう。時間の制限がなく、(下請けでなく)自分の名前で発表できるのであれば、また気分も違うのだろうが。

昨日と今日は、期せずしてメールでのディスカッションになってしまった。基本的には、こういうやりとりは楽しい。というか、口頭であれもこれもとリクエストされるより、メールはきっちりと形が残るからいい。自分の頭を整理して、熱くならず理路整然とレスポンスできるのもいい。

時節柄、出所を明確にしてから返事しようと思い、一冊の本を本棚から取り出した。Dewatripont and TiroleのThe Prudential regulation of Banks、邦題「銀行規制の新潮流」。 帯はボロボロ、付箋だらけ。まったくもって、今までこの本にはお世話になったなあ。

もうこの本をひも解くこともない。そう思うと、一抹の寂しさもある。いや、今夜この本を本棚から取り出し、「どこだったけ?どこだったけ?」といいながら、Diamond(1984)のモデルをもう一度探すことができた。そのことを、今は素直に喜びたい。

またいつか、この本を開くことがあるのだろうか。