首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

TALIESIN 3

ヤマギワでテーブルライトを購入。

小ぶりのワインセラーに買い直したため、バランスが悪くなってしまったこれまでのテーブルライト。ちょっと位置が低すぎるのだ。

新宿に引っ越した時から、かれこれ10数年使ってきている愛着あるライトなのだが。うーん、台座に錆も浮いてきたし、セードもヘタってきたし、そろそろ引退の時期かもしれないな。

候補はTALIESIN 3。去年購入し、部屋の左隅に置いたTALIESIN 2。これが想像以上に良かったので、サイズ違いで揃えてみることにした。退職1周年記念、自分への褒美と理由をつけてそそくさと注文。

航空便だとすぐに届く。開けてみたところ、思っていた以上に大きさが違う。こんなに小さいのかー。

  • TALIESIN 2: D410 x W410 x H2038(mm), 20kg.
  • TALIESIN 3: D210 x W210 x H752(mm) , 4kg.


数字で比較してみると、高さは三分の一。確かに値段も三分の一だけども。TALIESIN 2の存在感は圧倒的で、5倍とか10倍とかの価値があるように感じる。

存在感が小さい理由は、大きさだけではない。この小さなTALIESIN 3、点灯させてみたところかなり暗いのだ。ちょっと暗過ぎる。TALIESIN 2の明るさとバランスが取れていない。これにはガッカリ。

デフォルトで付いているのはE12ソケットの10W電球。ナツメ型の、いわゆる「豆球」のクリアタイプだ。このサイズでもっと明るい電球はないのだろうか。できればLEDがいい。

探して探して、ようやく見つけたのがこれ。ビームテックという小さな会社が製作・販売しているLED電球、LB1012W。E12のナツメ球。暖色2700K、全光束90ルーメン。 大手メーカーは20ルーメンまでしか作っていないようだ。ちょっと不安だけれど、これしか選択肢はない。値段も高めだが5球を注文しておいた。
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そして本日、LEDが到着。さっそく装着してみた。

うん、これはなかなかいい。確かに明るいぞ。壁にもしっかりと陰影が映る。これならTALIESIN 2とのバランスもいい。ただ、少し光が白っぽすぎるかな。もう少し赤味(暖色)が強ければいうことがないのだが。

かように、なかなか扱いづらいTALIESIN 3。ヤマギワのサイトを見直してみたところ、以下のような記載を発見した。

TALIESIN 3は、1952年にタリアセンのヒルサイド・ホーム・スクールの劇場が焼失し再建された際に、ライトがペンダントランプを改良してフロアランプに仕立てたTALIESIN 2を、フランク・ロイド・ライト財団の承認をもとに、テーブルランプのサイズにしたものです。

なるほど。この小さなTALIESIN 3は、Frank Lloyd Wrightのオリジナル作品ではないのか。彼のオリジナルであるTALIESIN 2をベースに、ヤマギワが独自の解釈でサイズダウンしたと。ふーん。

これなら納得がいく。TALIESIN 2の圧倒的な存在感は、オリジナルだけが持つ力なのだ。