首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

『Jersey Boys』

美浜まで『ジャージー・ボーイズ』(Jersey Boys)を観に行く。

昔からアメリカンオールディーズは苦手。このフォーシーズンズというバンド名も知らなかった。

ああ、この「シェリー」って曲がそうなんですか。これは聴いたことがあります。全く思い入れはないけれど。

画面はとても美しかった。ストーリーもなかなか良かった。いい曲も見つかった。そして、いくつかの教訓を得た。

ひとつは、金銭のトラブルは自分でしか解決できないということ。「困った時はいつでも来い」と約束してくれたマフィアの親分も、結局はカネは出してくれなかった。肩代わりで負うことになった100万ドルの借金は、ともかく自力で返すことしか方法はなかった。

そうなんだよ。カネにルーズな人は本当にルーズ。気持ち良く生きるためには、自分がそういう人の分まで余分に稼ぐしかない。

もうひとつは、前を向いて生きればいいことがあるということ。「電池の切れない人形のように、ひたすら前に進んだ」。そうフランキーは言った。あんなにもトラブルがあったのに。何とも理不尽な形で数々の不幸が飛び込んできたのに。

いい言葉じゃないか。才能がほとばしる男だからこそ言える。そうだな、電池の切れない人形になる覚悟を持つこと。

あと、見つけたいい曲を記録しておかねば。2回流れたと思う。とても印象に残った。耳に残った歌詞を頼りに調べてみると、その曲は「My Eyes Adored You」。

Headed for city lights
Climbed the ladder up to fortune and fame
I worked my fingers to the bone
Made myself a name


都会の灯りに向かって
運と名声へのハシゴを登ったんだ
骨身削って働いて
自分をいっぱしにしたんだよ

Writer(s):Bob Crewe & Kenny Nolan

訳は自分でつけた。辛いことがあったら、後ろを振り返ってもいい。電池の切れない人形のように、僕も前に進んでいければ。